【LINEつなぐ自殺防止の相談】『河北新報 13版 第26面 令和3年1月7日(木)』
新型コロナウィルス禍で自殺者数の増加が懸念される中、秋田市のNPO法人が自殺防止のため、昨年8月に始めた無料通信アプリLINE(ライン)による相談サービスに、深刻な声が相次いで寄せられている。
対面と比べ悩みが打ち明けやすいことで、新たな相談者層を開拓。面会がかなわないバーチャルならではの課題も浮上している。
「しんどいです」「今日死のうと思う」-。NPO法人「蜘蛛の糸」には、毎日午後4時の相談開始と同時にメッセージが届く。
社会福祉士や臨床心理士らが務める相談員は、アプリを通じたやりとりで詳しい事情を聴き、翻意を促す。